楽しかった9ヶ月間

本当に楽しかった。いつかこうなる日が来るとは思っていたが別の形で終わりを迎えた。先月初めの件で、ここにいたい、僕はここでみんなが来るのをまた待っていたい。と、言っていたからとわたくしは不覚にもオーナーと本人のご両親の前で号泣をしながら訴えた。いつもどおりの道のりが違った形で見えショップに着くまでの景色が本当につらかったし必死であった。ある日の事、わたくしの全身の痛みが酷く、座りますか?と、椅子を出してくれた。僕はもう薬を見るのも嫌でそれなのに飲みたくなって…凄くつらい…と、声を詰まらせ俯いたのでわたくしは座りながら俯いたまま、一緒に耐えよう…と、言った。ハッとこちら側を見たのには気がついた。ある呑み会では、りんちゃんが来たらもっと盛り上がりましたよ。でもりんちゃんはパニックの事や断薬でつらい状況だから。と。そこにわたくしを知らない方が2名、その内の知っている1名が、りんちゃんまじヤバいから!手の振るえがまじヤバいから!と、馬鹿にした時、僕は離れて聞こえていたのにその場で注意をできなかった。いつも凄く良くしてもらって僕の吐き気が楽になればって、飴ひとつだけの為に探し回って!水ひとつにしても!そこで言えなかった自分が悔しいしそんな風にりんちゃんの事を言われているのに何もできなかった!と、声を詰まらせて言ってくれた。わたくしは、いいから、いいから、わたくしは何を言われてもいいから。その代わりに○○さんが傷つけられる様な事があったら言ってね、ぶん殴ってやるから。容赦はしないつもりであった。新規のお客さんが言った。りんちゃんと○○さんは仲いいんだなぁって、俺が入る隙も無いし、いつも楽しそうに喋っているし専門用語なのか俺とは2人は住む世界が違うんだなぁって。
金曜日に行き夜に電話があり土曜日のお昼の電話で総てが終わった。好転反応だと思ってさ、オーナーの顔も電話もおっかないでしょ?ね?自分が具合悪くなっちゃうから二度と戻らないつもりで、あれとこれも持って、忘れ物が無い様に帰りなね。二度と戻らないつもりで、そこから逃げてもいいから。と、言った。ショックで声を震わせながら詰まらせながら電話をくれた頃より少しは元気な声になってくれた。先程まで事の発端であるショップの常連さんから連絡があり成り行きと現状を伝えた。こんな時でも凜ちゃんは面白い!と、言われたがたまたま観ていたランクヘッドの素晴らしい世界という曲の歌詞にヤラれ今でも涙が止まらない。その常連さんから、凜ちゃんと○○さんはお互いに支え合っていたんじゃない?と、言われ走馬灯の様な9ヶ月間に心が痛い。いつかは居なくなる人だと思い彼の住む街へ13年ぶりに運転をし練習済みである。後悔はない。鞄が出来上がったらわたくしが取りに行くから。と、言ったらきっぱりと、僕が行きます。と、言った。遠いよ?と、言っておいた。忙しいと思って。

ランクヘッド 素晴らしい世界

降り注ぐ光の中
僕達は笑っていた
君のこと本当に好きだった
素晴らしい世界、戻れない日々
どれだけ傷つけても君はいつも笑ってくれたのに
風に舞う心、届かない、もう
孤独の檻の中で泣いてた君に気付けなかった
最後まで笑顔の君が切なすぎる

すべてから逃げ続けた
失くす事が怖かった
優しさに甘えてただけだった

愛しい世界、戻れない日々
どれだけ傷つけても君はいつも笑ってくれたよね?
擦れ違う心、聞こえない、もう
孤独を押し殺したままでいつも笑っていたんだよね?
最後のキスの後君は少し泣いた

本当に、本当に、本当にごめんね
君のこと本当に好きだった

愛しい世界、壊れていく日々
まるで何もなかったかのように街の光は綺麗で
風に舞う心、気付いたら
もう君のいない世界のすみっこで声を上げて泣いていた
桜が舞い落ちて夜を白く染める