野次馬

兄さんの会社で談笑をしていたら消防車のサイレンが鳴った。おっ?山の方に行ったな?しばらくしてもう1台の消防車が行った。すると町中に緊急召集の鐘が響き渡った。結構でかいんじゃない?と、2人で外に出るとバカでかい消防車がサイレンを鳴らしながら横切った。次の瞬間、乗れ!乗れ!乗れ!と、兄さんに言われ消防車を追いかけた。気持ちはトラトラトラ!であるが吹雪で真っ白、消防車を見失った。10分ほど農道を走るも煙や匂いが全くしない。2人は峠を越えた。あっちまで行ったら隣町の管轄だべぇ?兄さんなんも見えないし車もうちらだけだよ、普通なら野次馬が走るじゃん?だよなぁ、帰るか。たぁだ吹雪の中ドライブに来たね!なんて言って峠を下っていたら前方からサイレンを鳴らした消防車が走ってきた。満載、人が乗ってるよ!やっぱでかいんだわ!そこは兄さんです。Uターンだ!Uターンをした瞬間!おい!燃料ランプ点いたぞ!ええ!?帰れるの!?大丈夫だべ!吹雪の中、消防車を追いかけます。どこまで行くんだろぅ?ここは峠、スタンド等は無い。山奥。わたくしの心はニイタカヤマノボレ。しばらく走り現場に到着。農家さんのビニールハウスが全焼していた。救急車いないから怪我人いないんだね。そして帰り道、兄さんは言った。ここどこよ?景色もナビも真っ白。なんとか分かる道まで出て会社に到着。これがわたくし達の今日のお仕事である。