静と動

今日の夜、先生は片想いの女性と会えた。
告白をすると言っていたが駄目なのは分かっていると数日前から言っていた。昨夜のメェルに限っては、単語の選択一つとっても、提案した内容に対する返答一つとっても、距離を感じたわ。
前にも話したかもしれんけど離別の予知夢の通りになりそう。
つーかさ、離別の予知夢なんて見る必要なくね? 回避出来ないんだから。
楽しみだったのに一気に辛くなってきた。 と、連絡がきた。
わたくしも流れで駄目だと思っていたし現実に先ほど先生はふられてしまった。
それでも何故かわたくしが励まされていた。
先生に昨年わたくしが会社を辞めた理由は言っていたがその後の会社側の心ない言葉を言っていなかった。
何故なら先生までも恥をかいてしまうのではないかと思っていた。
わたくしが鬱病であるとか障害者であるとか言われたことを先生は知らなかった。
先生には心配をかけたくないのが本音であるし、人間には静と動との感情がある。
同じく堕ちたり激しく怒ったりしても何も変わらない。
同調とはまやかしだと思っている。
わたくしの負の連鎖を与えたくないのである。 もしかするとそれが先生にとっては距離感があるように感じてしまうかもしれない。
しかし同調ではなく調和してゆきたいのだ。
わたくしは静の感情であるが先生は動の感情を隠している。
またはわたくしが動の感情を隠し静の感情を装っているだけなのかもしれない。
先生が好きになる女性は聡明でわたくしと全く違う。
そこに嫉妬しているのかもしれない。