体温

土曜日は体調が悪かった。色々と調べ物をしていて疲れているのだと思う。先生がいないと生きてゆけないのです。と、言ってから先生は毎日ベストなタイミングで連絡をくれる。
わたくしは友達の間では携帯電話に繋がらない人間で有名だが先生の連絡のタイミングは神がかりである。
そんな先生は同僚の送別会2日目であった。グラスワイン2杯でも酔いがまわったと言っていた。
薬とは体内に残るものである。
ましてやワインは血流が良くなる。
とりあえず温かいお茶でも呑んで寝るように促した。
わたくしは深夜に吐いてしまった。そして眠りにつこうとも身体中が発汗してきて眠れずたった3時間の睡眠でも疲れた日曜日を過ごした。
日曜日の午前中先生からメールがあった。
結局、身体が熱くて寝れなかった。
こちらも同じである。前にも同様のことがあった。
夢の中で先生の強烈な汗の匂いを感じた。
やはり熱を出していた。バイオリズムが同じな人間はこうも同じなのかと。わたくしは先ほど仮眠の時にも寝汗が酷かった。 わたくしは中高生の時から不眠症である。社会に出ても夢の中でも仕事をしている状態であった。それがいつからか眠りにつく前に物凄い量の鉄鋼が倒れるほどの音で目が覚める。
仕事柄、機械を扱っていた影響かと思っていたがこの音が鳴り出したのは辞めた前の会社に勤めている頃である。
どうやらこれはストレスからくる、
脳内爆発音症候群というものらしい。
他には布団に入ると自分の頭が巨大化する感覚が起こっていた。
こちらは、
不思議の国のアリス症候群というものらしい。
さらに調べると学者タイプに多いとあって救われているのか白痴なのかまったくもって理解に苦しんだ。
先生の体温でわたくしが日常を送っているのであれば、わたくしが冷たくならないようにすれば良いのだと。
体温が高いほど免疫力は向上する。

なんとなくだが先生を助けられる気がしてきた。
彼の名前の由来は、鎧の重さを克服する。

次はクリスマスプレゼントを贈ろう。

体温が冷めないような。