混乱

昨夜は二時間ほど先生とメールのやり取りをしていた。
二日ぶりであったので話題は沢山あった。
その間わたくしはお風呂に入るのだがお風呂に行くタイミングが分かるのか入る前と戻ってきた後にちょうどよくメールがくる。 これはどの時間にわたくしがお風呂に行こうがいつもそうである。
昨夜も色々な話をしわたくしの来年の誕生日の話になった。
今年は言うまでもなくコインのネックレスであった。
わたくしは毎日身に付けているが久しぶりに写メを送った。
それは先日ショップに行った時のものでそのショップの店長と撮ったものであった。
すぐさま先生は、いつだか言っていたアクセサリー屋の兄ちゃんか? と、聞いてきた。
確かにショップにアクセサリーもあるが半信半疑であったので多分、違うと思う。と、言った。
アクセサリー屋の兄ちゃんと先生が言う男性はわたくしよりも年下でわたくしと地元が近かった、さらには趣味も同じであった。と、いった理由から仲良くなり未だに交流がある。
しかしながら彼は独立をし近郊にはいない。
なので緑ヶ丘のショップの店長だよ。と、教えた。
その後メールが途絶えわたくしは映画を観ていた。二時間後の深夜、先生からメールがきた。

繋がりが分からない。
これはショップの店長とどういった仲なのか?と、いった意味を指す。
その二時間、先生はどのような想いでいたのであろう。
その店長とはレザークラフトという共通の趣味がある。先生はわたくしの彼氏以外は認めないのであろうか。

『繋がりが分からない』
この言葉が凄く重く感じたと同時にわたくしは混乱した。
わたくしは、ショップの店長とお客という立場だよ。 と、教えた。

なるほど、了解した。と、先生は言った。
現にそれ以上のものでもなくコメントがあればやり取りをするぐらいである。先生からしてみればわたくしのタイプの男性だと思ったに違いない。
同級生以外の共通の友達はいないが類は友を呼ぶようなもので先生は考えてみたのであろう。
ましてや名前こそ知らないが概ねわたくしと体の関係があった男性を先生は把握している。
そしてわたくしの周囲では独立をし経営をしている男性が多いのでそのうちの一人だと勘違いをしたのかもしれない。
しかしだとすればどうだというのだ。
先生との会話には二人っきりが良いのであろうか。
わたくしの半分保護者として全てを知りたいのであろうか。
しかしながら男性の名前を出すと、男には興味がない。 と、憮然とした態度をとる。
先生とわたくしは同級生の友達である。
先生の心理が分からない。