車高は習わない

自動車学校(教習所)の教師は卒検が近くなるとヒステリーを起こした。わたくしが道を間違えたらヘッド部分を叩いて怒り出したかと思えば高速道路教習の時には、
りんちゃん!ちょっと停めて!と、教師は助手席を降りた。笑顔で車内に戻ってきた教師は、りんちゃんブラック?と、缶コーヒーを買ってきた。高速道路を教習前に何ひと息入れるんだ?と、思ったが教習中だからそこに停車してコーヒー飲もう!と、当たり前がなんなのか分からないことを言った。高速を下ると教師は、りんちゃん!左見てごらん!凄い綺麗な夜景だよ!
わたくしは突然左と言われたので左ウインカーを出すところだった。左を見れば確かに夜景だったが教師はコーヒー片手にリラックスしていた。
(世間はこれをドライブというのではないか)

そして別の日、自動車学校のバスに乗り1時間かけて公安に到着し卒検を受ける。特に冬道講習はいわゆるドリフト走行を習う。一緒に試験を受けた人達から拍手と口笛の喝采をもらうほどのドリフトをキメたわたくし、その日見事に免許をもらった。
車は当時の彼氏からもらっていたので彼氏の家の前で半ば疲れながら友達とバスを降りた。友達を初運転で送るはずがドライブに行こう!と、元気に言われ承諾したがいざマイカーに乗ると困惑した。
そう、マニュアル車での教習に慣れていたせいでオートマ車に抵抗があったのだ。
ドライブ先はわたくしの先輩が働いているガソスタ。ガソスタに近付くと車を見てすぐにわたくしが免許を取得したと気づきみんな出待ちをしていた。友達は言った。初洗車を体験したい!いや、洗車はしてあるからいいよ。と、わたくしは言ったが洗車場兼駐車場みたいなものだったので洗車場に車を入れた。


ガガガガガガガ!

うっわぁ、やった…フロントかサイドやったわぁ。

先輩は大爆笑で近寄る。友達とわたくしは急いで車を降りる。

車の腹下を引っ掛けただけであった。
おっふ。良かったぁ、良かったよ!と、先輩に言うと、
そのまんま入ってきてもフロントはこすらんよ!ちょっとハンドルきらしてやれば良かったな!(誘導のこと)
今度は右にきって入ってこい、
りん良かったな!免許とれて!

わたくしは感動した。何故ならばわたくしが高校生の時にわたくしの父上が半身不随になり修学旅行のお小遣いも免許費用も自分で稼いでいたのをみんなは知っており、勿論、車のローン審査に通らなかった為にみんなが喜んでくれたからである。

初マイカ

MZ21 パールツートンのバイザー付きエアサスソアラ
マルチ画面 純正テレビ付き

タービンブローで死

自分でエアサスコントローラーを学ぶことも大切である。