恋人は、つむじ風

高校生の時にですね、彼氏の家にお泊まりに行ったわけです。そう、青春のようなクリスマスイヴでしたかね。駅で待ち合わせをしどこかで食事をしたのかもしれません。いかんせんおめかしして来た彼氏のスラックスのダサさに高校生のわたくしは、何それ!古いよ!と、言いました。8こも離れているとズボンに入れていいシャツと、そりゃないよ。って、話題になります。向こうは向こうで、やれスカートが短いだとか学校に教科書置きっぱなし!?なんて、言われていました。
さて、クリスマスに何か映画を観ながらまったりとしていました。キャンドルなんて点けてね。
そうすると彼氏がテレビの裏に隠してあったプレゼントをくれました。
開けてみると、ティアモと彫られたプラチナリングでした。嬉し恥ずかしマックスのところキスをされました。ほぼ本番かと思いきや!わたくしが開けた包み紙がキャンドルに当たり燃え出しました!燃えているのはわたくし達ではありません!包み紙です!彼は急いで服か何かで消そうとバッフバフしていました。
いつでもクールなわたくしは飲み物をジャーっとかけて鎮火しました。

危なかったぁ!なんて彼は言っていましたがわたくしはバッフバフされた風に乗って燃えた包み紙が飛んできたほうが危なかったよ。と、言うと彼は放心して言いました。
指輪のケース燃えてない!?
燃えていません。包み紙に包まれたキャンドルです。翌年からわたくしはフローティングキャンドルを持って行きました。
彼は、ろうそく!?君、危険だよ!
いや、これはねぇ、水に浮かべるから大丈夫なんだよ。
いや、火は上にあるよねぇ!?
燃えるものが無ければ大丈夫だよ。

彼、白目でした。

3年、付き合って別れましたがとても楽しい思い出です。