Nのために

これはわたくしが庁舎勤務をしていた時のお話です。庁舎内で一番身軽だということで怪我人役に選ばれたわたくし、火災訓練の日がやってきました。研究庁舎から火災が発生し職員100人あまりが場外広場に集合。わたくしはシナリオどおりに靴を履かず研究庁舎にスタンバイ。広場では火消しが行われいざわたくしの出番です。毛布に乗せられ研究職員数名に空飛ぶかのような毛布をされ雑に広場のど真ん中に置かれました。シナリオには右大腿部骨折とあるので管財係のNさんが登場、わたくしの右大腿部に添え木をしますがいかんせんセクハラで陰部を触りながら添え木を股に突っ込んできます!痛いんです!わたくしは痛い!痛い!とリアル悶絶する中、Nさんは大丈夫かぁ!怪我人1名!ひどい骨折をしています!救急車!今固定してやるからな!と、添え木を突っ込み右大腿部を縛り上げました。わたくしが、ああああああああっ!と、悲鳴をあげた所で訓練は終了し皆撤収。あまりの撤収の早さにわたくしは広場のど真ん中で靴持ってきてー!と、ひとり毛布の上で置き去り状態に。笑いながら靴を持ってきてもらうと他人の靴というオチ。
お茶の時間になり場長室に行くと場長は言いました。
いい演技だったよ!痛がるところが!あれぐらい真剣にやってくれてね!良かったよ!
後日、庁舎内でセクハラはないか?という文書が回ってきましたがないに○をしました。あれはそういうプレイなのだと今でも思っています。

緊縛は大好きです。